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住建産業オープン広島 2001

悔しさをうまく利用して4位タイ

「“帰ってきた、夏男”だよ!!」と細川和彦

 細川が、怒っていた。
 12番でのイーグルを含む、68の4位タイで上がってきたのに、だ。
 「腹が立ちすぎちゃって今日のスコアも嬉しくないんだよなあ・・・」

 先週の最終日。単独3位の最終組でスタートしながら、「多分、デビュー以来のワーストスコア」という2ダボ5ボギーの81。しかも、ひとつもバーディが取れずじまいの屈辱を、今週も、引きずったままだった。

 「追う立場で、しかもすごい風が吹いてという状況で、力が入りすぎたんだと思うけど、それにしても、ねえ…(苦笑)。あれから家に帰っても、子供を抱っこして遊んでいる間は忘れられるんだけど、置いた途端に、またムカついてね(苦笑)」

 この日初日は、最高気温30℃を超える炎天下。
 「すごく暑かったけど、怒ってたから、暑さももうどうでもいいって感じ(笑)。怒りをコースにぶつけたよ」
 先週の悔しさをうまく利用しての好スタートだった。

 もとより、暑さは細川には大歓迎だ。
 これまでの優勝は、ほとんどが真夏の大会。
 99年の日本シリーズ(12月)、全日空オープン(9月)は時期がずれているが、それでも、
 「その2試合も、勝った瞬間は半そで着てたんだ。いかに僕が、セーター、ベストを着てゴルフしたら、調子良くないか、わかるでしょ?(笑)」

 またしても、暑さの中の好発進に、「“帰ってきた、夏男”だね!」と細川。

 ちなみに、本人によれば、夏の暑さに強いわけは、「12月生まれだから」とのこと。
 この理由づけをいぶかる報道陣に向かって、「だって、暑い時期にお母さんのお腹の中で耐えてきた子は、夏の暑さにも強いってお医者さんが…」と、言い張って、笑わせていた。

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