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ダンロップフェニックストーナメント 2006

深堀圭一郎が単独3位

この日、もっとも沸いた1打だったかもしれない。深堀の最終18番。その時点で首位とは1打差。せめて、プレーオフに臨むにはイーグルが必要な場面。
果たして、左手前13メートルのイーグルパットは「完璧に打てた」。

しかし、ボールが半円を描いて惜しくもカップに弾かれたとき、18番グリーンはギャラリーの悲鳴に包まれた。
普段クールな男が、全身で悔しさを表した。
「自分でも一瞬、入ったと思ったけれど…」。

通算8アンダーでタイにして、そのままグリーン横のアテスト場所でひとつ後ろの組の最終組を一応は待ってみたものの、ハリントンとウッズがこのチャンスホールで平凡なパーに終わるとは思えなかった。

「2人が(バーディパットを)外して、自分がプレーオフに加われるとは思わなかったし、もしそうなれば怖いという気持ちもある・・・」。
最終組のプレーをじっと見つめながら、かたわらのスタッフに正直な胸の中を明かしていた。

惜しくも1打差の3位に終わったが、初日には両親の前で自身初のホールインワンを記録。
最終日には、ボギーなしのベストスコア64をマークして、応援にかけつけた妻・晶子さんの前で激闘を演じることができた。

「欲も少しはあったけど最後に盛り上げることができたし、素晴らしい選手に挑めてよかった」と、満足そうに振り返った。



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