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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 1999
伊沢利光、先週のアイフルに引き続き、2週連続Vを達成!
「まさかこんなに早く勝てると思ってなかったんで…困っちゃいましたね。どうしましょうって感じですよ。先週、勝ったばっかりで、今週もまた勝てたなんて、ピンとこない。きっと、きょうの帰りの電車の中あたりで、実感がわいてくるとは思うんですが…」
最終日は、2位の東に5打差の通算17アンダーからのスタート。
難関ホールの続く前半、1番ロングから6番ショートまで無難にパーで切りぬけた伊沢は、7番ショートでピン右横5メートルを沈めて、ようやくこの日、初のバーディ。通算18アンダーで、2位以下をさらに引き離す。
「2番、3番、6番はボギーが出やすいホールなんで、ここをなんとかパーで上がろうと思ってはいたんですが、別に守ろうとかいう意識はなかったんです。
あまり守ってばかりいると、かえってすぐにボギーが出て、切り替えがうまくいかなくなり、伸びずじまいになってしまうと思ったので、ずっと、攻め続けていましたよね。
7番、9番でバーディが来ていい感じになりました」
折り返しの10番でボギーを叩いたが、11番をバーディとして取り返す。
しかし、12番ミドルホールでこの日、最大のピンチ。第2打で池ポチャだ。打ちなおしの第4打はピンまで5メートルのグリーンエッジへ。
ダブルボギーも覚悟したボギーパットはカップに滑りこみ、“ケガ”を最小限に抑えた。
「12番をボギーでしのげたことが大きかったですね。そのあと、(右にドッグレッグした難易度5位の)14番ホール(424ヤード)のティショットがフェアウェーに行って、そこではじめてホッとしました」
18番、515ヤードのロングホールは、5番アイアンでピン奥6メートルに2オン。これを2つで沈め、バーディで快心の4日間を締めくくった。
「きょうのゴルフの内容は、90点くらい。きょうは特別暑くて、疲れましたよ。先週の疲れもまだありましたしね。
でも、勝った翌週にカッコ悪い成績は出したくないので、10位内には入れるようにと頑張りました。5打差で迎える最終ホールはほんとうに気が楽でしたよ。2勝目はこんなにも早く達成できたから、次の目標は3勝目。賞金ランキング3位内にも、入りたいですし。
(師匠の)ジャンボさんが、非常に期待してくださってるのをひしひしと感じるので、これからも1打1打を大切に練習に励みたいと思います。そして、次はぜひ、ジャンボさんが出てる試合で勝ちたいですよね。
きっと、次に会ったとき、おめでとうくらいは言ってくださるとはおもうんですが、“でも、“オレが出てなかったから勝てたんだよな”のひとことも、必ずあるような気がするんですよね(笑)」