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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

大会2日目は、通算7アンダー・首位に4人、1打差6位と2打差の9位までに11人がひしめく大混戦

 今野康晴は、まだ、朝もやがうっすらとコース全体を覆っていた午前8時5分にティオフ。インスタートの10番で、ピン奥6メートルを沈め、バーディを奪って幸先のいいスタートを切った(=写真)。
 「ショット、特にドライバーの調子が良くないけれど、それでも、これまで取り組んできたスイングの課題がこなせつつある」と、昼前から吹きはじめた風の影響もそれほど受けず、前日の6アンダーからひとつスコアを伸ばしてホールアウトした。

 昨年の夏以降から取組みはじめたというスウィングの課題は、「深いラフからロングアイアンで、高いボールを打ち、グリーンで球を止めること」。
 99年の中日クラウンズで勝ってから、「もっと上のレベルに」と、コーチの内藤雄士さんの指導のもと、スウィング改造に励んできた。
 「クラウンズ前後はトップの位置が低すぎるから、もっとアップライトに振るように変えていたんです。それで確かに、高い球は出るようになったけど、今度はすごく曲がり始めて…。トップの位置を上げたのに、結局、ダウンスウィングでループするようにクラブ入ってきて、右プッシュとか、ひっかけが多くなってしまったんですね。僕は、高い球が打てないことより、曲がることのほうが嫌だな、と思ったから、また元のイメージに戻しつつ、わずかにトップの位置を高くするようにしているんですけど。いったん、変えてしまったイメージってなかなか治らないから、大変です」
 コーチの内藤さんのレッスンはとても厳しく、「選手をめったに誉めない」ことで “生徒”の間では有名。しかし、その内藤さんにも、最近、スウィング改造のお墨付きをもらったそうで、今野は、確かな感触を得ている。

 昨年11月に崇乃子さんと入籍したが、仰々しいことが嫌いな今野のたっての希望で、結婚式は挙げずじまい。「でも最近、あっち(崇乃子さん)が急に挙げたいって言い出して…海外とかでならやってもいいかな、とは思ってるんですけど、お金かかりますしね。どうしようかなって思ってるところなんです」と今野。
 今大会は、全英オープン日本予選の最終戦。勝てば、無条件で出場権が取れる。セントアンドリュースの切符を、最愛の妻にもプレゼントできる。

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