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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2007

石川くんの2つ先輩・薗田峻輔くんが予選通過

スコアを崩すプロを横目に、高校3年生が忍耐を貫いた。難コースにこの日2日目は悪天候が重なって「ボギーはどうしても出てしまう。今日は、切れたら絶対にダメ。耐えるゴルフをしよう」と心に決めた。

判断も冷静だった。15番パー5の第2打は、ボールが水たまりの中。しかし薗田くんは、あえてあるがままの状態で打つことを選んだ。
「動かしたら、余計にライが悪くなる可能性があったから」。
インパクトの瞬間に激しく水しぶきを飛ばしながら、きっちりとパーを拾った。

最後も魅せた。
18番パー4は、残り180ヤードの第2打を5番アイアンでピンそば3メートル。
バーディで締めくくり、首位と6打差の通算5オーバーは15位タイだ。

堂々の予選通過を果たしたら、やはり周囲は期待するだろう。
先週の石川遼くんに続く、2週連続の高校生チャンピオンの誕生をだ。

しかしクラスメートからは、こんなふうなメッセージを受け取っている。
「先輩としてのプライドもあるだろうけど、余計なことは気にせずにちゃんと自分のゴルフをしろよ」。

そして、石川くんからはこんなメール。
「自分らしいゴルフで頑張って!」。
「・・・みんな、本当にしっかりしていて、いいヤツらばっかりなんですよ」と、嬉しそうに笑った薗田くん。
杉並学院はいま、中間テストの真っ最中。決勝ラウンドには進んだものの、会場で大親友たちの応援を受けるのは無理だろう。
薗田くんもテストが受けられない分、大量のレポート提出が待っているが、それも嬉しい悲鳴だ。

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