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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

デービッド・スメイルがアルバトロスを達成

記録が残っている85年以降に限って言えば、史上28回目(25人目)。自身は98年の日経カップ初日以来、日本ツアーで2度目の快挙達成も、静かなものだった。スメイルのこの日2日目のスタートは、12時50分。午前組の石川遼も去ったあと、夕暮れ迫る15番ホールには大ギャラリーもいなかった。

「だから、6番アイアンで打った残り165ヤードの第2打は、どんな風にカップインしたか、僕にも分からないんだ」。
それでも、あえて想像をふくらませるなら「カップの手前4メートルから右のほうへ曲がりながら入ったのではないかな」。

たった一人いた観客も、その瞬間は見ていなかった。
知らずにボールを探し回っていたスメイルに、その人も半信半疑で「たぶん、入っているのでは?」。
言われてようやくカップをのぞき、ようやくアルバトロスが分かったという次第だ。

派手なアクションもなく、「確かにあのときは、100点のショットが打てたけど…。信じられないよね」と、いつもの柔らかな笑み。
奇しくもこの日、女子ツアーのフジサンケイレディスクラシックで有村智恵プロもアルバトロスを達成したと聞いて、「ありえないね」と二度、目を丸くした。

これで一気に3つ縮めて通算9アンダーは、単独2位に浮上したばかりか、主催者とコースから30万円のご褒美が出ることが分かって大喜び。
「先週の開幕戦は、予選落ちしてしまったから。週末が楽しみです」とツアー通算6勝目の期待に胸をくらませた。

※男女ツアーで同日にアルバトロスを達成したのは初の快挙…!!(記録の残る85年以降)。

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