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コカ・コーラ東海クラシック 2009
今田竜二が今季日本ツアー初参戦
その中で、「藤田さんは今季すでに2勝をあげて、絶好調だから・・・。僕次第ですね」と言った今田の言葉は、自分が10歳年下という謙遜だけではない。
米ツアー参戦4年目の今年は「結果ばかりを負いすぎて、手打ちになって、縮こまったゴルフしか出来なかった。だから、ゴルフが面白くなかった」と、賞金ランクも105位と伸び悩み、不本意なシーズンを過ごした。
その懸念から今回もそんなセリフが出てきたのだが、深い反省から先週まで3週間のオープンウィークでスイングの調整につとめ、それでようやく手応えもつかめてきた。
「僕の場合はバックスイングを低く、長く、大きく・・・。それさえ出来れば、あとは振り切るだけだから」。
それが、初めての三好でも実践出来れば自信回復の大きなきっかけとなる。
「ここは、トリッキーなホールが多いし、グリーンも難しいから、どこに打っていくかが勝負。だから、スイングを試すには良いチャンス。試合のプレッシャーの中でそれが出来ればいい」と、自らに期待を込める。
「アメリカで良い成績を残せていないので、ぜひ日本で結果を出して、“今田もまだゴルフが出来ている”というのを見せられたら」。
本場仕込みのゴルフを初めて披露する名古屋のゴルフファンの前で、ぜひ存在感を示したい。
※11月のワールドカップで今田とペアを組む藤田は、12年ぶり2度目の挑戦に、胸躍らせる。初出場は、まだシード権もなかった1997年。その年、サントリーオープンで初優勝を上げたという勢いだけで、手嶋多一とともに海を渡ったが、「本当に僕でいいのか、という後ろめたさがつきまとった」と振り返る。
しかしこの12年間で、8つの勝ち星を重ね、今年は2年連続2度目の全米プロを経験するなど「あのころよりも確実に成長していると思える。やるぞという気持ちも全然違う」とほのかな自信をみなぎらす。
今田より10歳も年長だが、「今田くんは、アメリカでも勝って、昨年もワールドカップに出場しているし、見習うところはたくさんある」と、謙虚な姿勢は相変わらず。「今田くんにアドバイスをもらいながら、ベストを尽くして出来れば昨年以上の順位で終われれば」。
今田が谷口徹と組んで残した昨年3位タイ以上の成績を日本に持ち帰るつもりだ。