通算７アンダーの２位タイ浮上に、兄貴分に感謝だ。先週のダンロップフェニックスでスイングを見てくれた加瀬秀樹はいま、まさにシード権の確保に奔走する選手でもある。
「そんな状況なのに、僕の練習を見てくれて…。本当にありがたい」と、しみじみという。

もともと、スイング時の前傾姿勢がテイクバックで崩れる傾向にあった宮瀬に、「アドレス時の姿勢をキープしたまま振れ」と、的確なアドバイスをもらったことで、特に今週は自信を持ってティショットできる。

この日24位タイにつけた“恩人”のスコアを気にしながらもこの３日間、安定したゴルフで優勝争いに加わった。

現在賞金ランク68位は、今週が自身の今季最終戦。
しかし、さしたる成績が残せなかっただけに、このまま終りたくはない。
次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズＪＴカップ」に出るには、ここで勝つしかない。

「もちろん、行けるつもりでプレーします」。
逆転のツアー通算８勝目をにらむ。

• 宮瀬 博文