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ANAオープン 2010
石川遼は12位タイに
強い風、硬く速いグリーン。今年はとりわけ難度の高い輪厚に手を焼き、伸び悩んだこの3日間。
鬱憤を晴らす最終日の67に、ほんの少し、肩の荷を下ろした。
特に、後半の15番からの3連続バーディにはますます笑みが深くなる。
「ちょうど中継ホールに入って、良いプレーが出来たので」。
会場に居合わせたファンのみならず、テレビカメラの向こうの日本全国のゴルフファンにもバーディラッシュを見せられたことが嬉しい。
「時間はかかったけれど、最終日にようやくラインとタッチが合って。自分なりに、輪厚のグリーンを攻略出来たのかな、と」。
この日は2番アイアンの代わりにバッグに入れた、0(ゼロ)番アイアンも活躍した。7番、9番、12番、そして13番と4ホールでの使用は、これまでの大会でもっとも効果を発揮させることが出来たといい、「来年にむけて、参考になりました」と、手応えも掴んだ。
8打差からスタートした最終日はたとえ優勝は無理だったとしても、「いつも応援してくださるスポンサーの方に、せめてプレーで恩返し出来れば」と、強い気持ちで出ていった。
「今日は理想どおりのプレーが出来たし、最終日に少しだけ、恩返しが出来たかな」と、何よりその点で満足そうに、4度目の挑戦となる「来年こそ、このコースで優勝争い出来るように、頑張りたい」。
ホスト大会でのVを誓った。