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ブリヂストンオープン 2010
石川遼は辛くも予選を通過
石川のホールアウトから約50分後にやってきたアウトは最終組の谷昭範が、最終18番でロストボールのダブルボギーに終わった瞬間に、1オーバーグループは、ひとつ順位を上げた。
どうにかカットラインに潜り込んだ。
この日奪ったバーディはわずかに2つ。フェアウェイキープ率14.29%は100人中92位。パーオン率は、この2日間で50%にどどまった。
前日に引き続き、ショットが乱れていた。
12番や17番のパー3は「7番アイアンで打ったのがあれだけグリーンを外れるのはいけない」と反省の言葉も。
また、541ヤードの16番パー5は強い風の影響も加わって、樹齢300年を超えるという名物・御神木に当たって、この日も根元に落ちた。
初日に引き続き、2日連続の直撃に「当てた僕が悪い。罰をいただきました」と、チャンスホールでのボギーも神妙に受け止めた。
この日もやはり、ホールアウト後に直行したのは練習場。
「予選通過を信じて練習していた」とはいえ、スタッフから一報が入ると、さすがに安堵の表情がこぼれた。
5月の日本プロに続く、今季3度目の予選落ちを回避して、「これでコースに忘れ物をせずに済んだ」と前を向いた。
近ごろは立て続けの優勝争いや賞金レース、また今週には2週後に控えた世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」の出場権もかかっており、何かと気が散る材料が盛りだくさんだったが、ギリギリの決勝ラウンド進出も、むしろプラスに転じる好機だ。
「最近は贅沢なことに、上位で回らせてもらう機会が多く、毎週優勝争いしたいとか、結果にこだわりすぎていた部分もあったので」。
3日目は、いわゆる“裏街道”のインスタートも「トップからは遠い位置からですが、久しぶりに自分のスイングに徹するいい環境」と受け止め、「明日以降はひとつでもいい順位、ひとつでもいいスコアで巻き返したい」と、週末の遼チャージを誓った。