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マイナビABCチャンピオンシップ 2010

ディフェンディングチャンピオンが4位タイ!!

昨年の最終日は大雨に終わり、そして連覇を狙う今年は再び、雨で始まった。優勝争いに絡んだ大会は、圧倒的に雨が多いというデータを持つ“雨男”が、難条件下で復調の兆しだ。

この日初日は68をマークして、4位タイでのスタートに、「改めてABCとの相性の良さを感じた」としみじみと、「ABCは、やっぱり僕を受け入れてくれる」と、満面の笑み。

そして、19歳との相性の良さも。
先週は、ブリヂストンオープンの最終日だ。
石川遼とのラウンドは、昨年のこの大会でも彼が雑誌で語っていたコメントにヒントを得て、5年ぶりのツアー通算8勝目を飾ったが、今年はゴルフそのものから、インスピレーションを得た。

「遼クンは本当に良いものを持っている。僕が彼くらい若かったらあんなふうに打ちたい、というショットをしている」。

先週は、テレビ中継でも石川のプレーを穴があくほどじっと見つめる44歳の姿がばっちりと写っていた。
「・・・そんなに見ていましたか?」と、ちょっと照れた。
「確かに、遼くんと一緒に回ったおかげで先週の日曜日は自分の思い通りのゴルフが出来て。しかもスコアがついてきた。今年一番のゴルフが出来た」と、頷いた。

今季はこれまで、「何が悪いわけでもないのに、結果がついて来なかった」。賞金ランク87位は、「プロ入り以来、最悪の成績」と、落ち込んだ。

賞金シード選手の中では最長の17年連続のシード権を確保してきたベテランは「もう一度これから17年連続をやれと言われても、もう出来ない。シニア入りまではなんとしても、つなげたい。それが僕のこだわりであり、プライド」。
しかし、必死になるほどに、空回りした。
「体は、ここ2、3年で一番良い状態なのに」。
成績がついて来ず、つらい日々が続いた。
「でもそれも、先週で断ち切れたと思う」と、44歳が石川に感謝しきりだ。

好発進にがぜん、勢い付いた。
「もう、人の目も気にしない。なりふり構わず、良いプレーがしたい」と燃えている。

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