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マイナビABCチャンピオンシップ 2010
首位と3打差の石川遼「絶対に追いつく」
出だし1番は、「完璧なティショット、完璧なセカンドショット、完璧なパッティング」だったと言うほど、最高のスタートを切った。
得意なパー5で確実に2バーディをとり、後半も風が強いながらパーセーブし、迎えた最終ホール。
セカンド残り176ヤードを7番アイアンで押さえぎみに打ったボールは、見事にイーグルチャンスについた。
ラインをしっかり読んだパッティングは、「出球が右に出てしまって、1.5メートルくらいオーバー」したが、「イーグルを取りにいっても良い内容。」と明日に繋がる攻めで、ノーボギーの4アンダーをマークした。
明日は最終日最終組こそならなかったが、プロ初優勝を飾った相性の良い大会とコース。それに、明日は発奮材料がある。
それはトーナメントリーダーであり、賞金ランキング1位を走る金庚泰の存在。
石川も「正直、同世代の選手へのライバル心はあります。でも、その選手たちよりも気になる存在」と評する。
『日本オープン』の最終日に同組になったものの、この時は目の前で金の優勝を見る事になってしまった。
「あの経験はすごく大きかった。反省点もたくさんある。向上心を強く持てていなかった。」
しかし、2年連続賞金王を目指す石川にとっては、このままで終われない。
「金選手は練習量もスゴイし、自分が上だと思うことはなかなかないかも知れないけど、STATS(部門別データ)で上回っているものは自分が上だと思って、その部分をいかしてプレーできれば追いつける」と、明日は3打差逆転を目指す。
たとえ、「連続ボギーが出ても、トリプルボギーでスタートしたとしても、18ホールで追いつくという強い気持ちでやりたい」。
明日は今日と同じ勝負カラーの赤いウェアを身にまとい、首位の2人を追いかける。