現在賞金ランク４位の池田のほか、ランクトップの金庚泰（キムキョンテ）は４位タイ、同３位の藤田寛之は２アンダーの８位タイと、賞金レースを争う選手たちがそれぞれ好スタートを切った。

金は、３アンダーに「もっとチャンスはあった」と、ちょっぴり残念そうに、それでも「ちょっとしたミスがボギーになるこのコースでこの風の中、ノーボギーで回れたのはナイススタートです」と、まずは及第点を出した。

「残り３日も集中力を高めてプレーしたい」と、初の賞金王にむけて、気合い十分。

藤田も「終わって見れば合格点」。
ショットの不振に悩む41歳は、「昨日から、修正をしつつやってきたんですけどまた分かんなくなってしまって」と、いまだトンネルを抜け出せてはいない。

この日も、再三のピンチは同組のワトソンに引っ張られた。
スタートの10番でボギーを打った藤田に対し、ワトソンはダブルボギー。「そんな中でも自分のゴルフを崩さすに、プレーをされていたので自分も見習って、というわけじゃないですけど、一緒に回らせてもらってるだけでも嬉しいですし、そんな感じでプレーをしていたら、終わってみたら合格点のスコアになっていた」という。

残り３試合で１勝をあげれば、金、石川に次いで賞金レースも三つ巴の戦いになる。
「そういう方程式は、自分でも分かっている。要は、その方程式にどう結びつけるかだけど、あまり後ろ向きなことを話していても仕方ない。夢を諦めず、自分に期待して、一応頑張ってみます」と、調子が悪いなりに、懸命に気持ちを奮い立たせた。

石川は、大きく出遅れた。この日はボギーが先行し、４オーバーは58位に、「ものすごく甘く見ても、いいところはなかった」と、渋い顔だ。

「ショットが曲がったとかパットがきまらなかったとか以前に、やるべきことができていなかった。朝の練習場からタイミングがあっていなかった」と、この日ばかりはスイング改造に取り組みながらのラウンドも、結果には反映されなかったようだ。

「まだ始めたばかりですが、それとは裏腹に結果が欲しいという思いも片隅にあったり。切り替えて前を向いていきたい」と、２日目の巻き返しを誓っていた。

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• 石川 遼
• 金 庚泰
• 藤田 寛之