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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2010

石川遼は上々の滑り出し

大会主催のパナソニックと、所属契約を結ぶ石川がまずまずのスタートを切った。2アンダーは、最終18番で深いラフからグリーンをオーバーさせて、ボギーフィニッシュにも「タフなコンディションは承知していたので」と、爽やかな笑顔は消えなかった。

後半からショットが乱れ、ラフから打つ場面が増えたが「少し上体に力が入りすぎて、ショットのリズムがおかしくなった」と原因も明確に、むしろ16番で、普段なら9番かピッチングウェッジを握る第2打で、7番アイアンのフェースを開き、深いラフから奧5メートルに乗せたり、17番パー3では手前のラフから2メートルにつけてしのいだり。

創意工夫と粘り強さでピンチを乗り切ったことを、喜んだ。
「ボギーになりそうなパーも大切だから。状態は悪くないし、これ以上ない良いラウンドが出来たと思います」。

この日は1日遅れの第1ラウンドに、ウィークデーにもかかわらず、会場に10あるギャラリースタンドが、どれも満員に。

「今日は1番のティグラウンドからほんとうに多くて。1打1打に息をのんでくださって、こちらもワクワクしました」と、19歳のホストプロはもはや、大勢の期待にのまれることもない。

「今週最初のラウンドで、出遅れなくて良かった」と胸をなで下ろしながら、しかし結果に満足しきることもない。
「練習場でやっていることが、コースに出ると出来ない部分もあったので。まだまだ、やるべきことが出来ていない。明日はもっと、良い内容をお見せ出来るようにしたい」と、さらなる上昇を誓った。

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