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フジサンケイクラシック 2010
連覇を狙う、石川遼
久しぶりに1週間の休養を取って再び復帰した先週の「VanaH杯KBCオーガスタ」は、ツアー新記録の58をマークして、ツアー通算7勝目をあげた5月の中日クラウンズ以来の勝ち星こそ逃したが、今季2度目のトップ10入り。
首位と2打差の5位タイからスタートした最終日は「前半でスコアを落としたので差が開いてしまった」と、振り返る。
3番、さらに5番では右ラフからの第2打が、松の枝に当たってまったく距離が稼げなかった。アプローチも寄せきれずにボギーを叩いた。
「この2つのボギーが痛かった。何とか巻き返そうとしたけれど、前半で躓いたのが要因だと思う」。
序盤の出遅れが響いて、激しいバーディ戦に乗り遅れ、早々に優勝争いから脱落した。
昨年、1打足りずにプレーオフに進めなかったリベンジとはいかなかったが、4日間を通じて収穫はあった。
1週間のオフに繰り返したという素振りの効果で、スイングにはいっそうキレ味が増して、8番パー3ではあわやカップインのOKバーディを奪い、見せ場も作った。
猛暑の戦いも「最後まで我慢のプレーが出来た。今回の結果は明るい材料」と手応えも掴み、次なるターゲットにさっそく、照準を合わせた。
「富士桜は大好きなコースですし、攻めていけばチャンスも作れるし、優勝も出来ると思う」。
5打差の圧勝、そして史上最年少のツアー通算5勝目&年間3勝目を達成した。
史上最年少の賞金王にむけて、大きな一歩を踏み出した思い出の大会で、今年も主役の座は譲れない。