Tournament article
フジサンケイクラシック 2010
ディネッシュ・チャンドは富士山に祈ったが・・・
「あまりにも美しくて。さっそく写メしたんだよ」とはフィジー出身の38歳。
日本一の霊峰に、祈りをこめてスタートした。
「今日こそ、芝目が読めますように・・・」。
難解なグリーンはチャンドにとっては今年は特に、手強く感じる。
「だって、ときどきベテランのハウスキャディさんでも、まったく逆を読むことがあるんだよ」。
さらに指折り数えて「1番、2番、3番、4番で1.5、2メートル、1.5、2メートル・・・」。外したバーディチャンスの数と距離を、順番になぞらえる。
この日はイーブンパーと伸び悩み、無念さもひとしおだ。
それでも5番でダブルボギーが先行しながら、どうにか盛り返せたことが、せめてもの慰めか。
「まあ、どうにか我慢できたから良かった」と、ひとまずは納得して、「明日も我慢で乗り切るよ」と、最後はようやく笑顔になった。