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日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯 2010

石川遼が予選落ち

2010年のプロ日本一決定戦で石川が、初出場から数えて3年連続の予選落ちをした。「実力の差が出るコースで、自分の実力のなさを痛感した」。

豊かな起伏があり、硬さも速さも十分のグリーンは、「ティショットが安定していないと、攻略するのは難しい。フェアウェーからと、ラフからとでは、打ち方も球筋もインパクトの手の感触も、飛距離も変わってくるし、今日はスイングにスピードも切れもなく、そこがうまくいかなかった部分」。

痛恨は、この日2ホールで計3発のOBだ。3番のダブルボギーも、13番のトリプルも、いずれもセカンドショットが、白杭を超えた。
特に通算4オーバーで迎えた13番パー5は、その時点でおそらく予選カットラインかどうか、というスコアが18歳から、いつもの年齢らしからぬ余裕を奪った。
「イーグル、バーディを狙っていくしかないという状況で、打ち急いでしまったかな。そのあとは集中力も、途切れがちだった」と、反省しきりだ。

13番のピン位置は、左エッジから4ヤード。そんな狭いエリアにも、「ミケルソンやマキロイ、アンソニー・キムのように、ピンを狙っていく技術をつけなくちゃいけない、という思いで練習をしてきましたが、(コースに)認めてはもらえなかった。僕はまだまだなんだな、という確認になった」と、技量不足を自ら強調した。

不安定なショットをカバーすべき小技もこの日は冴えず、プロ転向後初めて1ラウンドで、ひとつも課題のバーディが獲れないという屈辱つきで、あえなく2日でコースを去ることに。

ここ長崎県で男子ツアーが開催されるのは実に31年ぶりだ。史上最多を記録した初日に続き、2日目も6547人ものギャラリーが駆け付けたが、「長崎の人たちの前で、土日にプレー出来ないのが凄く残念」と、唇を噛みしめるしかなかった。

国内外で経験と実績を積んできたこの1年。先々週の中日クラウンズでは、ツアー新の58を記録して、ツアー通算7勝目を挙げたばかりだ。今週は、2試合連続Vさえ見据えていた。
「今年は行けるんじゃないか、という気持ちもありましたが・・・。やっぱり自分には実力がなかったということ」ときっぱりと、「これをバネにして気持ちを切り替え、自分に厳しく練習していけば、良くなると信じてやります」。
来年こそ、この大舞台で成長のあとを示したい。

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