Tournament article

東建ホームメイトカップ 2011

H・T・キムがベストスコアタイの68、4位タイ浮上

ホールアウト後に募金活動に参加したキム。「ゴキョウリョクオネガイシマス〜」。上手な日本語と笑顔でファンを惹きつけていた
スタート前のチェックもぬかりなかった。キムがティオフしたころにはまだ天候も穏やかで、その気配もなかったが「予報を見て、9時頃からかなり強い風が吹くことを知っていたんです」と、キムは言う。

「だから、前半で出来るだけ伸ばしておこうと」。
作戦がピタリとはまり、7番までに3バーディ。そしていざ、予報どおりの展開を迎えても、慌てない。

「子供のころから、雨や風の中で遊ぶのが大好きだったんです」と、荒れ狂う風も嬉々として受け止め後半は強い風の中、圧巻のイーグルも奪ってみせた。
17番パー5は、202ヤードの第2打を6番アイアンで左1メートル。

通算4アンダーで、3打差の4位タイに浮上した。

昨年は、同じ韓国の金庚泰(キムキョンテ)が賞金王に輝くなど、若手の躍進が目覚ましい。ニューフェイスが次々と来日し、ますます勢力を伸ばしている。

シード2年目のキムも今年34歳。韓国勢の中では先輩のS・K・ホ、I・J・ジャンに次ぐ年長選手になった。
「“第3の男”も頑張ります」とキム。
「今年こそ、若い子たちに負けないようにしなくては!」。
そろそろツアー初優勝で、ハクをつけたいところだ。

関連記事