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ダイヤモンドカップゴルフ 2011

石川遼は恩返しの今季初Vを狙う

埼玉県は松伏町の自宅から車でわずか15分というここ、千葉県の千葉カントリークラブ梅郷コースを初めてラウンドしたのは小5のときだった。「こんな名門コースでプレーするのは初めて」と、あの感激は今でも覚えている。

中学時代には、ジュニア育成に力を入れたいというコースから、「遼くんもぜひ練習に使って」と声をかけてくださった。
「本当にジュニアに対して門を開いてくださった」。
15歳で史上最年少優勝を飾り、一気にスター街道を駆け上がっていった。

久しぶりの来場も、以前と変わらず温かく迎えてくださった。あどけなかった少年が、もはやトッププロの精悍な顔つきで、恩返しに帰ってきた。

昨年は、地元埼玉県の狭山ゴルフ・クラブで主催者のみなさんと、ひとしきり話題になったのが、砲台グリーンの観戦のしづらさだった。

「グリーン周りでギャラリーのみなさんからカップが見えないと、ボールが入る瞬間も見えないので、次のホールへ行こうとなり、(プレー中にも)動いてしまう」。

今年の会場も、やはり同じような特徴を持つことを熟知していた石川ら選手たちから「プレーヤーの視線より、ギャラリーの方の目線で考えていただければ」との意見が出た。これが大会側の考えと一致した。

通常は1番、10番ティと9番、18番グリーンの約4カ所ほどの観戦用スタンドが、今年はなんと、合わせて33カ所。
特に立ち見用の32カ所は、選手を高い視線から見下ろすことが出来て、より観戦しやすくなった。
実際に、自らもスタンドに立ってみたという石川は「100人以上は立てると思う。ギャラリーのみなさんも堪能出来る。有り難いです」と、選手を代表して感謝した。
さあ、舞台は整った。
「あとは、僕が盛り上げるしかない」。
今季初Vで恩に報いる。

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