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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2011
マンデー組の上本義幸が好スタート
久しぶりのトーナメントに「緊張してしまった」と、2つボギーが先行したが、15番は左のバンカーからOKバーディを奪って落ち着いた。
さらに17番で、右奧から8メートルの下りフックを入れて、「最近、パットが良かったので」と、がぜん自信に。
2番でも「13歩」もの、これまた長い下りフックが決まって確信に。
1週間前に仲良しのアマチュアとラウンドしたとき。「超スローで打ちなさい」とアドバイスされて開眼した。それまでは、リズムが早すぎた。
今週も、高速グリーンに「スローモーションのように打つ」と心がけたら、長い距離も面白いように決まった。
3アンダーでホールアウトしたころには最初の緊張もすっかり消えて、「去年の今頃のほうが、よほどしんどかった」と振り返る。
2010年の賞金ランキング75位は、悲願の初シード入りまで目前だっただけに、「やらなきゃ、やらなきゃ」と、自分を必要以上に追い込んだ。
結局、シード獲りに失敗し、昨年のファイナルQTランク57位は今年の出番もほとんどなく、しかも7月には足を痛めて歩くのも困難に。
主戦場のチャレンジトーナメントもほとんどを棒に振り、来月に控えたQTのサードステージが目下の目標という30歳には、好発進にも大会へのプレッシャーはゼロ。
「僕なんかは、ここで優勝するしかないのだから。勝たないと意味がないから。せめてここで良い経験を」と良い意味で開き直ったのびのびプレーが2004年、やはりマンデートーナメントから勝ち上がり、ツアー初優勝をあげた井上信(いのうえまこと)の再現となるかも・・・?!