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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011
ライバル対決は明暗
史上3人目のアマチュアVを達成して、中・高時代を過ごしたここ高知県に“凱旋帰郷”をした松山英樹さんは、9オーバーの105位は最下位と、ほろ苦いスタートとなった。
石川は前半2つのバーディで折り返したリーダーボードで、発奮した。宮里優作が7アンダーを出しており、「後半はもっと伸ばしていかなくちゃダメ」とムチを打ち、2番ではバンカーの土手からチップインバーディ。
しかし3番では、ティショットを引っかけて、左の険しい岩場へ。ラテラルウォーターハザードの処置による1ペナのボギーでしのいだものの、そのあとも出たり入ったりのスコアは悔しいが、「久しぶりに良いスタートが出来た」と、強風下の1日も笑顔で振り返った。
強い冷え込みにも、最後まで半袖で通すなど、元気いっぱい。
それだけに、いっそう松山さんの出遅れが際立ってしまう1日。
「最初は気持ち良くスタート出来たのですが」。
松山さんは、10番でバーディ発進も、この日はそこだけだった。
12番でOBのダブルボギーを叩くと、14番から4連続ボギーとスーパーアマらしからぬプレーが続いた。
前日水曜日に、アマ試合の最終日を迎えるなど、連戦のハードスケジュールにも「疲れはない。ただ、思ったようなプレーが出来なかっただけ」と、気丈に言った。
強風下のラウンドは、「思ったように出来ないから、余計に難しく感じた」と、振り返った。
2009年の三菱ダイヤモンドカップの第2ラウンドよりさらに1打悪い81は、ツアーでのワーストスコアに、「ショットが曲がって最後までどうすることも出来なかった。まだまだですね」と、反省しきり。
石川も、「英樹の今日のプレーや明日について、僕がどうこう言う必要もない。きっと英樹が一番分かっているはずだから」と、エールを送った。
「明日は挽回出来るように頑張ります」と、松山さん。
「今日はなんであれだけ曲がったのか。とりあえず、体を休めて冷静に考えて、明日に備えたいと思います」。
そして石川は「明日は出だしから、1ホールも無駄なくやっていきたい」と、同組対決はあともう1日。同学年対決は、それぞれの2日目を迎える。