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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2011

QT組の21歳、小平智(こだいらさとし)が好発進

大会は初出場のプロ1年目が難コースでイーブンパー発進に、「上出来です」と頷いた。スタートの1番で、残り145ヤードの左バンカーから9番アイアンで30センチにつけて、波に乗った。5番、6番で連続バーディ。

「でも後半から難しいのと、雨が激しくなってきたせいもあって。3つ落としたのはもったいない」と、悔しがったが左の木の後ろについた8番をしのぎ、右に曲げた9番も刻んで耐えた。
「“激パー”も拾えた。今日はアイアンショットが切れた。2メートル前後に寄ってくれて、チャンスも作れた」と、充実感をにじませた。

日大を中退して同年12月のプロ転向は1989年生まれは21歳の同級生、薗田峻輔の活躍が刺激となった。

かねてよりプロ入りを計画していた小平だったが薗田が昨年のミズノオープンよみうりクラシックでツアー初優勝を挙げて、心は決まった。
「負けてられない」。いばらの道を歩き始めた。

ファイナルQTランク42位の資格で参戦の今季は3試合に出場。慣れない環境に戸惑いはあるが、「薗田が、他の先輩プロを紹介してくれたり、だんだん居場所が出来てきた」。

徐々に自信もついてきて、「出られる試合をひとつひとつ丁寧にこなして、初シードを目指したい」と目標を口にする。

まだアマチュア時代の昨年は、チャレンジトーナメントの「鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジトーナメント」で並みいるプロを押しのけて優勝を飾っている。
今週のツアープレーヤーNO.1決定戦は、将来を見込まれて推薦を受けての登板。
「期待に応えられるように頑張ります」。恩返しの気持ちもこめて、一歩一歩、着実に歩いていく。

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