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サン・クロレラ クラシック 2011
平塚哲二が4打差をつけて首位キープ
後半は、上がりの7番から3メートル、4メートル、5メートルと、入れごろのチャンスを立て続けに外して、顔をしかめる。
「勢いを自分で止めてしまった」と、午前スタートはホールアウト時点で2位と5打差をつけておきながらもなお、地団駄を踏む。
「もっと伸ばしておきたかった」と、午後からはタイのキラデク・アフィバーンラトが、強い風の中でも4打差まで詰め寄ってきたから、なおさらだ。
2週前の全英オープンで、酒席でふざけていて再発したという左手甲の痛みはあいかわらずだ。18番は、ラフからの第2打でも顔をしかめた。
激痛に、左のバンカーに打ち込んだ。ボギーを打ったが、これ以上の怪我は増やさない。
13番は、長いイーグルトライを5メートルも残したが、引き続き好調のパットで決めて無駄なくスコアを伸ばした。
開幕から全体の調子はまずまずだが、ショットで出球が若干、狙った方向とは逆に曲がることがある。「もうチョイなんだけど」。その部分さえ解消出来たら、日本でのツアー通算6勝目も近いと、ずっと思っていたのだが今週は手の痛みが先に来て、細かいことを考える余裕がない。
「それが逆にいいのかもしれない」。
体調面も扁桃腺が腫れており、ガラガラ声もあいかわらず。満身創痍の優勝争いも、このまま逃げ切れれば怪我の功名になる。