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サン・クロレラ クラシック 2011

石川遼が予選落ち

小樽での2日間で改めて痛感したことは、「練習あるのみ」。初日の77を、取り戻すどころかこの日2日目は再三、ショットを曲げた。通算7オーバーは122位タイで、6月の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」以来となる今季3度目の予選落ちを喫した。

ジャンボのアドバイスで、先週からスイングの「解体作業」に取りかかった。成長過程では、必ず痛みが伴う。本人も「たった2週間で出来るようになるわけもない。毎日、躓いたり自信を得たりの繰り返しになる」と語ったように、これも予測出来ていたうちのひとつだった。

ホールアウトした石川は、落胆するよりもまず真っ先に練習場に向かった。
「100人の方が見ていたとして、99人が分からない世界だと思いますけど、今日の後半は徐々に良くなっていたと思います」。コースで感じた手応えを、すぐに確かめたかったという石川は、30分ほど腰を据え、明るい表情で戻ってくると、「今週はリカバリーが上手く出来ませんでしたが、努力さえしていれば、いつか必ず良いことがあると思います」。

応援に駆けつけた大勢のファン。「みなさんを失望させてしまったことは、申し訳ない。1人の選手として悔しい」と、そこは真摯に頭を下げたが、石川はめげていなかった。

次週からアメリカでの2連戦。
世界ゴルフ選手権はブリヂストン招待と、そして今季最後のメジャーは全米プロ。
「この思いをぶつけてまたいっぱい練習して帰ってきたい。そして今度は良いプレーをお見せします」と、誓った。

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