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つるやオープンゴルフトーナメント 2011

矢野東は「まだ日が浅いというか、経験不足」

9番からの3連続ボギーで一度は諦めた。「俺の優勝はもうないな、と」。しかし、この日最終日は2日連続の競技中断を挟み、2時間25分後に再開した14番パー4でバーディを奪い、たちまちその気になった。

さらに15番のパー5では、右ラフからの第2打をピンそば10センチ。打つ前からイーグルを確信した矢野は、ガッツポーズを作ってグリーンに上がるほど。

自信満々で、同じ1977年生まれのライバル、近藤をキャッチした。通算15アンダーにして、迎えた17番パー5。510ヤードのチャンスホールは、3打目を再びピン上60センチのバーディチャンスだ。
決めれば単独首位、という場面。

「・・・びっくりしましたよ」と、自嘲の笑みで振り返る。
「あれは、外すほうが難しい」。これ以上ない好機をみすみす外した。
ショックもさめやらぬまま、次の最終18番は、ティショットを右の崖下。1.5メートルのパーパットも逃した。

昨年末から内藤雄士コーチと着手したスイング改造。あれから半年も経たずにこのジャパンゴルフツアー第2戦で成果のほどを実感出来たとはいうものの、優勝争いという場面では弱点も出た。

「18番のティショットは低いドロー。でも、いまいち自分を信じ切れずに、捕まりすぎを嫌がった」。プレッシャーが、練習どおりのショットをさせてくれない。
「まだ日が浅いというか、経験不足というか、終盤になって不安もあったというか。いい位置にいながらフェアウェーに行けなかったのは、やっぱりまだまだなのかな」。

その影響が、グリーン上でも出ていた。
17番の短いバーディチャンスのほかに、「9番でもあれくらいのを外してる。パットにも自信が持てていない。それが終盤に響いてしまった」と結局4位に、大事な局面で重ねた失敗を悔やんでいた。

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