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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2011

石川遼は34位タイに終わる

ホストプロの4日間は、この一言に尽きる。「ゴルフをさせてもらえなかった」。深いラフに、絞ったフェアウェイ。傾斜のきついグリーン。シビアなピン位置。しかし、この日最終日もあいかわらず、ティショットが散らばったまま。「フェアウェイがとらえられない」。

そんな状態ではこの難コースでは、数々の奇跡を起こしてきた石川でさえ「ゴルフにならない」。溜息をつくしかなかった。

主催のパナソニック所属。アジアと日本の雄が集結した今大会の顔として、世界各国の選手たちの評判を聞いて歩いた。

「みんな口々に素晴らしいトーナメントだ、と」。
それは世界基準に匹敵するコースセッティングだけではない。
「ギャラリーの皆さんへのおもてなしだったり、雰囲気も、すべてにおいて完璧な状態にしてくださった」。
日頃からお世話になっているスポンサーへの感謝の気持ちがいっそう、強まった今週こそここで「自分がいいプレーをして盛り上げられなかったのは、本当に悔しいです」と、唇を噛んだ。

毎日、練習場に通い詰めた。陽が傾くまで球を打ったがそれでも最後まで、修正が効かなかった。「今日の15番や16番もそう。体が止まってしまって左に行ったり、右に行ったり。スプーンやアイアンでは、何事もなかったかのように打てるのに・・・」。

シルバーウィークは、連日の満員御礼にも「たくさん応援していただいたのに、期待に応えられなかったことも残念」。
せめて最終日は「4日間で一番、良くなる予感があった」との手応えを持ち帰り、「また明日から練習、練習の繰り返しです」。20歳最初のトーナメントで味わった悔しさも、必ず成長のバネにする。

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