Tournament article
キヤノンオープン 2011
先月6位の伊藤誠道くんが登場
大会の地元・神奈川県の出身は、自称・湘南のゴルフボーイ。会場の戸塚カントリークラブまで、「普通なら車で30分、朝なら15分」の“自宅通勤”が出来る今大会は、湘洋中1年の2009年に、ツアーに初挑戦した思い出のトーナメントでもある。
当時は無念の予選落ちを喫したが、「あのころよりも、成長が感じられた」と、火曜日の練習ラウンドで確かな手応えを掴んだ。「持つクラブも前より1.5番手ほど違う」と、日課のランニングの成果もちゃんと出ている。
先週は、シンガポールで行われたアジアアマチュア選手権から帰国したばかり。月曜の早朝5時30分に羽田に着いたばかりだが「全然疲れていない」と頼もしい。
マスターズの出場権がかかった大一番で5位の結果には「悔しい」と、吐露。その中でも「4日間、アンダーパーが取れたし、最終日も伸ばせたので。ポジティブに考えたい」と、前向きだ。
先月は北海道から帰るなり、大親友に言われた。「最終日6位じゃん、だせぇ〜」。プロの試合で優勝争いの末に、トップ10入りを果たしても、褒められるどころかけなされた。
そこにこそ、真の友情を感じてますます発奮。「新たな刺激をもらいました。いいクラスメイトですよね」。同級生だけではない。16歳の活躍を、全国のジュニアが見つめている。