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中日クラウンズ 2011
ディフェンディングチャンピオンは、石川遼
半世紀をこえる大会の歴史を軽々と塗り替えた。当時18歳と7ヶ月の大会Vは、大会史上もっとも若い。51代目のチャンピオンに輝いた石川遼が、再び思い出の舞台に降り立つ。
今年4月のマスターズトーナメントで初の決勝ラウンドに進出したがあくまでも、当地での優勝を目指す石川が、20位という結果にただ浮かれて帰ってくるわけもなく、帰国早々にさっそく新たな課題を自らに課した。
お手本にしたのは今年の勝者のシャール・シュワーチェル。
南アフリカの新星の「前傾姿勢が崩れないスイング。インパクトで詰まりがない。マスターズでプレッシャーがかかる中でもあれだけブレなければ曲がらない」と、優者の姿を脳裏に焼き付けて帰国した。
スイングの修正に着手した。
また、やや縦振りになっていたスイングをフラットに微調整。「見ている人には分からないかもしれないけれど、自分の中では大胆に変えているつもりです」と、アゲンストの風にも負けず、かつ安定したショットを目指している。
ジャパンゴルフツアーは開幕2戦を終えて、スイング修正の完成度は「まだ40%くらい」と、目立った結果が出ていない分、自己採点は辛いが常に己を厳しく見つめ続ける視線こそが、急加速で高みへと駆け上がる原動力。
先週は「日を重ねるごとにスイングを変えた部分があった」と明かし、「すごく収穫がある週になったと思う」と、手応えも掴んでいる。
連覇がかかる今年。「去年の最終日のことは忘れます」と石川。「そうしないと、コースが難しくなる。新たな気持ちで攻め続けます」。
今年はまたどんな伝説を創るというのか。
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