Tournament article

とおとうみ浜松オープン 2011

石川遼は2位敗退

本戦の18番、土壇場で追いついたバーディパット・・・!! プレーオフへとつなげたが・・・
悔やまれるのは、3戦1勝2敗に終わったプレーオフ2ホールというよりも、本戦の16番だ。今年新規の「とおとうみ浜松オープン」は、記念すべき第1回大会に、自身の今季初Vで盛り上げたい。その一心で、優勝争いに加わった。

4番でピンそばのイーグル。激しい雨が降り出した10番は、チップインバーディでガッツポーズを突き上げた。ひとつ後ろの最終組で回る小林に、獲って獲られて迎えた15番パー4では、セカンドがあわやカップインのスーパーショット。地元浜松の大ギャラリーを興奮の渦に巻き込んだ。

本人も、ノリに乗っていた場面で自らブレーキをかけてしまった。それが16番だった。
240ヤードのパー3で、6番アイアンを握って、バンカー目玉。
「ミスショットでした」と憮然と「あの流れでこういうミスをする自分に呆れました」と悔やむ。

それでも、1打差で迎えた本戦の18番では、「なんとか気持ちを盛り上げた」。ティショットにはキレの悪さを感じていたが、「試合を放棄することは出来ない」。
手前から、2メートル半のバーディチャンスを慎重に読み切った。
最後のひと転がりでカップの左端からコトンとボールが落ちたのを、自身も崩れ落ちそうになりながら見届けた石川は、そのままその場にパターを置いて、全速で疾走した。自らを鼓舞し、全身にやる気をみなぎらせてプレーオフに望みをつなげた。

1ホール目は、フェアウェーからグリーンサイドの巨大なスコアボードに打ち込んだ。臨時の障害物の介在を受けて、急な下り傾斜にリプレースした球が、アドレスを取る前に転がり落ちてきた。そこから無罰で奧2メートル半につけたバーディチャンスも生かせなかった。
2ホール目は、左のバンカーから手前2メートル半を「押し出した」。
奧のエッジから、8メートルのイーグルチャンスにつけた小林の前に倒れた。

「小林さんのドライバーは飛んでいたし、アイアンショットも最高だった。あれを続けられると勝てない。セカンドショットでとどめを刺された感じはあった」。
そしてもっと振り返ればやっぱり本戦の16番。
「終盤の3ホールは勝てるような内容じゃなかったので、この結果は素直に受け止められる」。
今季初Vは、次にお預けとなった。

関連記事