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フジサンケイクラシック 2011
岩井亮麿(いわいりょうま)も暫定首位タイ
ここ富士桜は7437ヤードのパー71。距離が長くもともとタフな上に、連日の豪雨で水分をたっぷり含んだラフに、グリーンまでの道のりはいっそう長く、遠く。
前半9ホール目の18番は、「230ヤードも残ってしまった」と、第2打はホールを横切るクリークを超えるので精一杯だと、半分は覚悟したのだが「打ったらピン右3メートルにボールがあって。ラッキーでした」と、振り返る。
前半は「雨でボールとヘッドの間に水が入って滑ってしまった」と、ショットが右に行きがちに。ボギー先行も、「このコンディションなので、1打1打気をつけながら、安全に安全にいったのが良かったのかもしれない。丁寧に打つことを心がけた」と14番と、17番からの連続バーディで、アンダーパーにして前半を折り返した。
2007年にプロ入り。昨年は4度目の受験にしてファイナルQTランク20位の資格で今期、初の本格参戦も、今大会は当初は出場権がなかった。
名門・東北福祉大の出身は、開幕直前に同い年の池田勇太らの欠場で、現地ウェイティングによる繰り上げ出場での参戦だ。
「せっかく得たチャンス。少しでも生かせるようにしたい」と、悪条件でのエントリーも、目標としている初シード入りの糧とする。
「雨は嫌いじゃない」と頼もしい25歳。
「バーディ合戦より、我慢大会のほうがむいているので。こういう展開のほうが嬉しい」と台風さえ味方につけて、ビッグチャンスをものにしたい。