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フジサンケイクラシック 2011
谷原秀人がパパに
まして、絢香さんは翌日から再び遠征で旅立つ夫のために、「絶対に今日中に産む、と言ってすごく頑張ってくれましたから」。
初対面の喜びは、ひとしおだった。
「2人とも優柔不断だから、まだ決めかねている」と、命名に頭を悩ませつつ、「頑張ろうとは思う」。にわかに芽生えたパパの自覚に「ミルク代も稼がないといけないですし」と、笑う。
肩を痛めて丸1年、見放された勝ち星も、「ショットが良くなって、不安がなくなってきた」と、ここにきてゴルフも上向きだ。
今週は、大型の台風接近も「悪天候は好きですから」。
2007年大会も、度重なる荒天を制してツアー通算5勝目を飾った。ここ富士桜は7437ヤードのパー71と、もともと距離が長い上に、雨が降り続けばますます芝が重くなり、飛距離が稼げなくなる。
今年もタフなコンディションが予想される中で、なんといっても一番のキーとなるのは「我慢でしょう。いざとなれば自然とそういうふうに、頭を使いながら出来るはず」。
ここでの戦い方は、心得ている。
今季は関西オープンの12位タイが最高と、「まだ結果は出ていないけど、いつでも勝てる雰囲気はある」とその気配もあるだけに大会2勝目で、誕生祝いと行きたい。