Tournament article
フジサンケイクラシック 2011
フジサンケイクラシックは雨中の練習場で
2006年大会のチャンピオンも、頑固に球を転がした。激しい雨もお構いなしでパッティンググリーンにしばらく腰を据えたあと、練習場に場所を移してアプローチを中心に入念な調整を行った。
この機会に、師匠に集中レッスンを請う選手も。初シード入りを狙う河瀬賢史(かわせまさふみ)は、藤田寛之を連れて練習場へ。
藤田の指導を受けながら好ショットを連発して、「俺よりいいよ!」と褒められて、まんざらでもない笑顔を見せていた。
中止の一報を聞いて、いったんは宿に引き上げたものの、「やることもなくて」と、コースに舞い戻ってきた選手もいる。
今年シード1年目の上平栄道(うえひらまさみち)もそのくちだった。
打席に小さな鏡を置いて、スイングをチェックしながらショット練習に励んでいた上平は、「この大会で予選を通過したことがないんです」と苦笑い。
過去3度の出場は、全滅という有様に「今年こそ、という気持ちは強い」。
先週は2週連続のトップ10入りを果たして上り調子で来ているだけに、ここで流れを止めたくない。「この勢いで行きたいですね」。1日遅れの開幕にむけて、雨中の準備に余念がなかった。