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JGTO Novil FINAL 2011

チャンレンジ賞金王を「自分で決める」 額賀辰徳

現在、チャレンジ賞金ランキング1位の額賀辰徳
チャレンジトーナメント賞金ランキング1位と2位では大きな違いがある。1位なら翌年1年間のツアー出場資格が与えられるが、2位なら第一回リランキングまでの出場優先権となる。つまり、1位ならば1年間のスケジュールを計画的に立てられるが、2位の場合はツアーの前半である程度の成績を残さないと、リランキングで順位を下げることもある。

現在の賞金ランキング1位は、額賀辰徳。2位の白潟英純との差は、20万円あまりと僅差。差はあってないようなものだ。「周りのスコアを気にしても仕方ない。自分で決めるという気持ちでやるしかない」と額賀は覚悟を決めている。「何とか1位で迎えたいと、ずっと思ってきた。今も思っている」と1位の座を明け渡すつもりはない。「自分の中では優勝」して決めるつもりだ。

額賀は2009年にツアーの賞金シードを手にしたが、2010年には賞金ランキング96位でシードを失い、ファイナルクォリファイングトーナメントでも61位に終わった。今年はチャレンジトーナメントが主戦場になった。

そこでオフにはアメリカに渡り、フロリダのタンパで1ヶ月間合宿を行った。コーチも変え、スイングも変えた。それまでは右から左へ大きく体重移動する2軸のスイングだったが、少しコンパクトに1軸のスイングへ変えてみた。額賀といえばこの2年ドライビングディスタンス1位のデータが示すとおり、ツアーで1,2を争う飛距離を誇る。が、スイングを変えた当初は、やはり飛距離が落ちたという。だが、アメリカから日本に帰ってきたころには、従来の飛距離が戻ってきていた。

その効果がいきなりチャレンジの開幕戦「Novil Cup」で優勝という形で発揮された。その後も「SRIXON/Cleveland Golfチャレンジ」でも2位には入るなど「まずまず」の成績を残せてきた。スイングは「まだ自分のものになったという実感はない」レベルだが、着実に身についてきているようだ。レベルアップして、もう一度ツアーで戦うためにもここは負けられない。

尚、10月21日(金)に最終日の熱戦の模様を、スカイAで10時から15時まで生中継します。会場まで足を運べない方は、ぜひテレビでご覧ください。

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