Tournament article
JGTO Novil FINAL 2011
故郷に錦を飾りたい! 引井太郎
「逆でまだよかったですよ」と弘井はいう。確かになまじっか6位ならば、妙に「守りの気持ち」が出てしまって、プレッシャーがかかりそうだ。それよりは失うものがない立場で「自分がどれだけ上位にいけるか、攻めるところは攻めて、我慢するところは我慢して」プレーするほうがいい。「結果を考えるとろくでもないことになりそう」なので、「1ホール1ホールコツコツと、結果を考えない」作戦でいく。
弘井は、今年「東松苑GC・JGTOチャレンジ II」で優勝した。しかし、そのときのイメージが残り、大きなミスショットでもないのにピンに絡まないことで怒ってみたり、自分を見失っているときがあった。そもそも優勝したときが「出来すぎだったんです」と笑う。「もともとそんなにうまくないのに、優勝して自分のテンションがあがっていてピンに絡むのが普通」のような感覚に陥っていた。そこで、そのイメージのギャップを埋めるように、冷静になり元の意識へ戻した。もう不安材料はない。
この試合に優勝すれば、カシオワールドオープン(11/24〜27 Kochi黒潮CC)の出場権を獲得できる。地元・高知出身の弘井にとっては、是が非でも出場したいところだ。そうなれば「最高のシナリオですけれど、そう簡単には…この3日間ベストを尽くしたい」と謙虚に話す。果たして、故郷に錦を飾ることができるのか。