米ツアーでの連戦をひとまず終えて、石川が１ヶ月半ぶりの日本ツアーだ。デビュー当時は「あまり食べられない」と、シーズン途中は64キロまで体重が落ちて、周囲や家族を心配させたこともあったが今は「食べても食べてもお腹がいっぱいにならない。お腹いっぱいになるまで食べないと気が済まない」と、人生で一番という旺盛な食欲で、ウェアはいま半サイズ、大きめを用意してもらっている。

好き嫌いもほとんどなくなって「前は食べられなかった鰻が食べれる」と、スタミナがつく食材も積極的に摂るようになった。体重はシーズン前に申告した72キロから３キロ増えて、いまは75キロになった。
くびれたウェストは相変わらずだが、「太ももとおしり回りは大きくなった」と、逞しくなって帰ってきた。

米転戦中も、ランニングや体幹重視のトレーニングを欠かさず、スイングの捻転をたとえて「細いゴムから太いゴムになったみたい」といい、「今までよりも、しっかりとねじれている」と、本人も実感している。

復帰第１戦は相性の良い大会だ。
昨年は２位タイ、一昨年は６位タイ、２００９年には３位。
毎年のようにＶ争いに名を連ねている芥屋（けや）は今年記念の40回大会を、節目のツアー通算10勝目で飾りたい。

• 石川 遼