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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2012

単独3位の細川和彦は「半泣きです」

今年の芥屋(けや)は40回目の夏舞台。23回大会のチャンピオンが、記念の年に再び夢を見た。「今日は、17年前を思い出してもういちど、ここで泣きたい」。
当時、涙のツアー初優勝だった。あれから17年ぶりの大会2勝目なら、今やシード権はおろか、出場権すらままならない細川にとっては、まさに涙の復活Vとなる。

しかし、単独3位に終わって「半泣きしましたね」と、笑った。

次週のフジサンケイクラシックは翌日の月曜日にも会場入りして、本戦の出場権をかけた予選会「マンデートーナメント」に挑戦する予定だった。
「でも来週は、火曜日から入れる」。月曜は、休養に充てられる。
「直近の試合で5位以内」の資格で、予選会を経るまでもなく、次週の権利を手にした。
これで、シード復活への大きな足がかりも出来た。
「40回の記念大会で、またいい成績を残せて良かった」。

試合に出られない間も、快く練習の場を提供してくれた所属コースの茨城ゴルフ倶楽部。「お世話になって、ちょうど1年。恩返しになったと思う」と、その点でも収穫の多かった1週間。

でも、本音はもちろん「優勝がしたかった」。
今季5試合目となった今大会は、これまた17年ぶりに芥屋(けや)のハウスキャディさんとタッグを組んで、「今日もおんぶにだっこ」。酷暑の中を、二人三脚で精一杯歩いたが、17年ぶりの大会2勝目には3つ足りなかった。

「ずっと試合には出られなかったけど、ここに打ってはいけないとか、考えていたので結果を出せたんだと思う」。歴代のチャンピオンも復活優勝には届かなかったが、「この勢いで、シードを取る」。
今年42歳のベテランの闘志をもう一度、奮い立たすにも十分の夏舞台だった。

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