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ANAオープンゴルフトーナメント 2012

ホストプロは5打差から狙う逆転のV10

輪厚(わっつ)では、まだ優勝争いをしたことがない。昨年はここで2度目の予選落ち。出場4回のうち、一昨年の12位が最高だったが、「今年はフェアウェーを狭く感じない」と、石川遼。

確かな手応えを感じた67だった。
「このコースは苦手と得意なホールの差が出やすいけれど、今年はそれが、一番出ていない」という。「2年前よりも、ショットが良くなってきている。レベルアップしている」と、実感出来た。

最近、克服に取り組んできた課題。
「アイアンで低い球を打とうとするときに、体が左に流れていく悪いクセ」。
そのミスもこの日は「10番と16番くらい。3日間で一番少なかった」と、最低限に抑えることが出来た。

これまでより2インチ丈を縮めたという33インチのパターも、これで4試合目となり「徐々に成果が出て、今日はミスパットもほとんどなかった。やってきたことは、間違いじゃなかった」との確信は、日に日に高まっている。

「今までは、チェックポイントに重点を置きすぎてタッチが出なかったけれど、今はグリーンに上がるときにみなぎるものがある」と、20歳の闘志も戻ってきた。
「わくわく感を感じながらパットが出来ているときは、すごくいいとき」と、10番では1メートルのパーパットにさえガッツポーズも飛び出した。

3日目は、アウトのトップスタートから出て、ボギーなしの67で首位とは5打差まで詰めてきた。
大会主催の全日本空輸株式会社とスポンサー契約を結ぶホストプロ。逆転なら、最年少でのツアーV10。記録更新で、記念の40回大会に花を添える。

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