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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2012

武藤俊憲も「キョンテに負けたくない!」

この日は出だしの1番で右手前のバンカーからチップイン。10ヤードの第3打を直接入れて、勢いづいた。6番では3連続。前半も、3つのバーディを奪った後半もさることながら、自画自賛のプレーは17番。左のバンカーからみごと1メートルによせて「びっくりするようなパーが拾えた」。

8月の関西オープンでツアー通算5勝を達成してからも、「悪いゴルフはしていない。ただかみ合わなかっただけ」と、しばらくはおとなしかった34歳が、久々にお目覚めだ。

「キョンテには負けたくない」と、ジャンや石川にまけじと闘志をむき出した。
ジャンや石川だけでなく、武藤にも金には借りがある。

2010年の日本オープン。
最終日は、最終組の藤田とゲームを引っ張ってきた武藤だったが、最終ホールで力尽きた。10メートルのバーディトライは最後の最後に金に追いつくラストチャンスもボールが大きくカップを行きすぎた瞬間に「切れてしまった」と、返しのパットも、さらに返しもまた外してカップの周りを行ったり来たりの4パット。
結局3位タイに沈んだ悔しい記憶は忘れていない。

当時の痛みも「良い成績が一番の薬ですから」。
2年越しの悔しさを晴らすにも、張本人をやっつけるのが一番だ。

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