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三井住友VISA太平洋マスターズ 2012
石川遼は「2年間はあっという間」
さらなる向上を目指して取り組んできた2年間でもあった。
勝ち星こそ恵まれなかったが、間違いなくレベルアップしている。
たとえば2週前の「マイナビABCチャンピオンシップ」でも、優勝こそ逃したが「ティショットがぶれても、セカンドが乗らなくてもトップ10には入れた」。
もともと巧みな小技にますます、磨きがかかった証拠である。
「2年前や、3年前の真似をしたからといって、勝てるわけでもない。今持っているもので、優勝を目指していくしかない」と、こだわりのドライバーは今もなお、「もっと飛ばしたい」と試行錯誤の途中で、しばらく半インチ短いクラブで戦ってきたが、今週は従来の45インチに戻してプレーする予定だ。
「45インチのドライバーで、44.5インチのときのようなシャープなスイングが出来れば言うことはない。それを極めていかないといけない」。今まで以上に大きなスイングを作り上げるために、ほんの数ミリ単位の微調整を重ねている。
この日の水曜日は10番ティで行われたチャリティオークションで、石川が提供した帽子とグローブと、ボールの3点セットがなんと、20万円で競り落とされるという超・人気ぶりに、本人も思わず目をまん丸くして、「なんか、申し訳ないような・・・」と恐縮しきり。
また、プロアマ戦でチームを組んだのは、ゴルゴ松本さんと古田敦也さん、元木大介さん。笑いのたえない和気藹々のラウンドも、特に元木さんには「熱い励ましの言葉をいただいた。刺激になった」と、開幕を目前に気持ちもぐっと前向きだ。