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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

上井邦浩(かみいくにひろ)は「今週は、パターの師匠です」

3日目に同じ組で回った藤田寛之は、尊敬する兄弟子。「…師匠、ではないですね」。チーム芹澤の一人は、あくまで師匠は芹澤信雄。

「だから、藤田さんと回って緊張、とかいうのはない。むしろ、普段から一緒に回っているし、試合でも回りやすい」。

今週は、大会前にも一緒に練習ラウンドを回ったあとで、藤田に悩んでいたパットを見てもらったばかりであった。

しかし、この日は1番でいきなり絶好のチャンスを外して「大丈夫かな…」。藤田の目の前での失態に、内心不安がよぎったが、そのあと6番から3連続バーディを奪うなど、ボギーなしの68とスコアをまとめて、藤田にも「上井はチャンスを良く決めていた。パットは入るとショットも良くなるね」と上がってからお墨付きをもらった。
さらに藤田は「こっちはパットが入らないので、ショットも悪くなる。好対照ですね」と、この日は伸び悩んだ兄弟子を、スコアでも凌駕した。
「藤田さんは、師匠ではないけれど。でも今週はパットの師匠ですね」と、感謝した。

ツアー初Vが待たれる選手の一人。
もちろん、師匠も、兄弟子たちも、その瞬間を待ち望んでいる。
「今週は、最後まで優勝争いをしたいという目標があるので。このまま最後まで絡んでいきたい」。兄弟子が賞金レースを繰り広げるさなかの悲願達成といきたい。

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