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日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2012

上平栄道が「僕も新人のような気持ちで」

最終日も藤本と川村と回ることになった上平(左端)。若い2人に挟まれて、ゲームの「押し引きを楽しみます」。
身長158センチはおまけに童顔で、かなり若く見えるが34歳。プロ12年目。シードは2年目の中堅が、若い2人に挟まれ踏ん張った。

3日目の第3ラウンドで回った22歳の藤本も、18歳の川村も、今年デビューしたてのルーキーに「2人とも本当に良いゴルフをする。気持ちが良いくらい」と、感心しきりで「僕もそれに刺激を受けて、新人の気持ちでやっています」。
そう口では言いながらも、同時に経験が随所に光るゴルフを展開した。

「いつも3日目にスコアが出ない。だから今週は無理しないよう、チャンスが来るまで待とうと思った。攻めすぎず、守りすぎず、静かにプレーが出来た」という。

それでもさすがに17番では冷や汗が出た。ピンまで217ヤードは3アイアン代わりのユーティリティを握った第2打であやわ池ぽちゃ。ウォーターハザードのラインはぎりぎりの30センチ外側にボールが止まっていて、「助かった」と、胸をなで下ろした。

ウェッジで転がして、パーを拾った。若い2人に「離されず、良い位置で終わった」と、再び藤本と川村とともに、今度は自身初の最終日最終組に挑む。
首位とは1打差。
ツアープレーヤーNO.1決定戦で迎えた初Vのチャンスも「メジャーと考えると、恐縮してしまうので。そこらへんは考えず、今できることをやろうと思う」と、気負わない。
若い2人はまぶしいが、「そこはそこで」と、最終日もマイペースを貫く。
「自分を見失わず、押し引きをしながら最終組を楽しみたいと思います」。
34歳が、若い2人に負けじと最終日も健闘を誓った。

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