Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2012
首位の塚田と同窓生!! 佐藤信人は苦しみながらも・・・
ドライバーに限らず、スプーンで打っても、たとえアイアンでも、「ティショットだと、なんかダメなんす」。
ベテランならではの悩みという。
「たとえばラフからのトラブルショットだと、そこからの脱出に集中するからいいんです。でもティグラウンドはきれいなとこから打つでしょう? それで考えてしまう。こうしたら、上手く当たるんじゃないか、とかね」。
つまり、きれいなライから打つ際には常に完璧なショットを求めてしまって、かえってダメなのだ。「クラブをああして、こうして」など、雑念が頭をよぎり「14番も、ティショットで刻んでおきながら、林に入れてしまって」と、うなだれる。
記録上は、2パットのパーでも「木の裏の凄いところからフックさせて乗せたとか、絶対に届かないようなところでなぜか凄いフライヤーして乗ったとか。凄いところからパーというのがたくさんある」と苦笑する。
「よく耐えた」と、そういう意味で自分を褒めた。
昨年は10月の日本オープンで3位に入り、この1試合でシード権を取り戻した。一時期は賞金王さえ争ったツアー通算9勝の実力者が、「僕みたいなギリギリの選手は、ギリギリのところで一生懸命にやるしかない」と、自嘲の笑みを浮かべる。
首位と4打差も、予選通過がようやく今季2度目とあっては「今さら、コンスタントな成績を求めてもしょうがない。久々に予選通ったし、サマージャンボ(宝くじ)みたいに、一発当てたい。もう、僕は一発屋でいいです」と、42歳が切実だ。