Tournament article
JGTO Novil FINAL 2012
人生初のホールインワンで勢いをつけた尾方友彦ら5人が首位タイに並ぶ 〜チャレンジ最終戦「JGTO Novil FINAL」第1日〜
尾方友彦が6番ホール(207ヤード パー3)で人生初のホールインワンを達成した。先に打った同じ組の甲斐慎太郎があわやホールインワンかという、ボールがカップを掠めていくすばらしいショットを打った後だった。尾方の6番アイアンで打ったショットは、「甲斐さんの残像が残っているかのような、同じいい感じで」放たれた。カップインの瞬間は見えなかったが、歓声が聞こえてきて「入ったんだ」とわかった。彼にとっては、初めてのホールインワンだった。「試合で出てよかった」と喜ぶ。
そして、ここから彼の快進撃が始まった。続く7,8,9,10番と4連続バーディを奪取し、「よくホールインワンのあとは、ダブルボギーとかいいことを聞かなかった」という不安を払拭した。むしろ「今日はおかしい」と感じたくらいだった。この時点で7アンダーにスコアを伸ばして快調だったのだが、12番で2メートル、14番で1.5メートルのバーディパットをはずしてしまい、流れが変わってしまう。15番のティショットを右にOB、打ち直しの第3打は左に曲げ、結局このホールでダブルボギーをたたいてしまったのだ。さらに16番でもティショットを右の斜面に打ち込み、第2打は出すだけ。60ヤードの第3打を寄せて、かろうじてパーをセーブした。最終18番のパーでは、第2打をグリーン手前まで運び、バーディチャンスにつけるもはずしてしまい、5アンダー67でホールアウトした。
「14番でバーディパットをはずしたのが痛かった。でも15,16番でボギーを打ったと思えば、(15番の)ダブルボギーも仕方ない」と悔やみながらも気持ちを切り替えていた。「最高のスタート。80点だった。初日としては100点。だから割って90点」と自己評価。
現在チャレンジトーナメント賞金ランキング21位の尾方には、8位までに与えられる来年のツアー前半戦の出場優先権(第1回リランキングまで)を獲得するには、優勝しかない。
「あと2日間しっかり、今日のようなゴルフが出来れば、結果はついてくると思う」と残りのラウンドも全力投球だ。