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ダイヤモンドカップゴルフ 2013

小平智は「このチャンスをモノに出来れば」

課題の3日目も、耐えた。23歳の小平が踏ん張った。18番では、奥から5メートルのパーパットをしのいで、試練の18ホールの中でも「最後がいちばん嬉しかった」と、振り返る。
9番では「運もあった」。ティショットで、チーピンを打った。左の林からの2打目は木を直撃しながらも、上手く出てきたばかりか、2メートルのチャンスについた。
「ダボになってもおかしくない」。そんな状況からバーディを奪うなど、「昨日みたいに100点満点にはいかないけれど、今日もそれに近いゴルフができた」と、3位タイに踏みとどまった。

優勝争いを繰り広げながら、3日目に「74を打ったのが悔しかった」と結局、5位に終わった2週前の日本プロ。2試合連続のV争いでは、あの失敗を繰り返さない。「今度こそ、このチャンスをモノに出来れば」。

1打差で見上げる中嶋常幸。「いつか、あんな選手になれたら」と、恋い焦がれる大御所と、同じ組で回ったのは2009年の日本オープンだ。小平がまだアマチュアのころ。予選ラウンドで一緒に回ったのに、翌年のプロ転向を機に改めて挨拶に行ったら、「僕を覚えていなかった」。
この日の3日目は、人づてに小平がどんな選手か。あこがれの選手が自分をリサーチをしていたと伝え聞けば、なおさら奮い立たずにはいられない。「明日も、なんとか踏ん張っていきたいです」。今度こそ、中嶋にも強烈な印象を残すプレーがしたい。

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