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コカ・コーラ東海クラシック 2013

武藤俊憲は「ここで優勝を狙わないのは・・・」【インタビュー動画】

今季序盤は、道具の調整に手間取り、出遅れた。2009年と2011年のトータルドライビングで1位。元祖飛んで曲がらない男も「ドライバーが、言うこときかない」と、自慢のティショットに精彩を欠いて、「武藤らしくもない」と、そんな声が聞こえ始めたころ、ようやくこれはと思えるドライバーに会えたのが、この夏。

今季はここから、と気合いを入れた。と、豪快な飛距離に安定感が戻ってきたと思ったその矢先に、今度は練習場でドライバーが破損。
「再び迷宮入りをして・・・。今年は、すんなりゴルフをさせてもらえない年回りなのかな」と、なかば諦めモード。

「まあその分、アプローチとパットの練習が出来るけどね」と、いつまでも笑ってはいられない。「トラブルからパーを拾ってばかりなのと、バーディチャンスを狙ってパーなのと。全然違う。リズムが違う」と、武藤としては、まずは安定したショットを取り戻すことが課題と、先週のアジアパシフィックパナソニックオープンでは予選落ちでも、週末はコースに残ってひたすら打ち込んだ。

おかげで「自分がしているイメージと、実際に飛んでいく球が一致してきた。なんとかなりそうな感じが出てきた」と、新しいドライバーも決まってそれにつられて「アイアンも良くなってきた」と、相乗効果で難条件にも69で上がってきた。
ここ三好は、2008年にツアー2勝目を飾った思い出の舞台だ。「あのときは、勇太と18ホールを争って勝った。自信を持つことが出来た。ゴルファーとして、一皮むけることが出来たのがこの大会」。
今年も好発進を果たしておきながら、2勝目を狙わないのは「フェアウェイの真ん中からピンを狙わないのと一緒でしょう?」。飛んで曲がらない男は、自信たっぷりに言った。

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