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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2013

塚田好宣は3位タイに「自分自身の証明になる」

翌週の月曜日まで順延された前週の日本オープンの最終日は47位に終わって、千葉の自宅に早々に帰宅。優勝シーンはテレビで見た。悲願の日本一を達成した小林はその週、予選ラウンドで一緒に回り、また塚田の右足を半歩下げて構えるクローズスタンスを積極的に取り入れた選手でもあった。

「テレビで見ていて“俺、あんなふうに構えてるんだ”って。ちょっと不思議な気分になった」。
それにしても、「先週、俺のパットは全部、カップに蹴られてばっかりだったけれど、小林のはカップに触ったヤツが、全部入った。一体、何が違うんだ、と」。

小林は小林で、「僕のは、クロスハンドもクローズスタンスも全部、人のぱくり」と笑っていたものだが、マネされたほうとしては、マネしたほうがより成果を上げているのは、やっぱり面白くない。

小林が、ケガのため欠場した今週は、鬱憤を晴らす3位タイフィニッシュ。
「ショットはずっと良くて。あとはチャンスさえ決められたら、上位に行けるという自信があったので、自分自身の証明になったのは、良かった」と、近々控える渡欧にむけて、手応えを掴むことが出来た。

再来週から2週間、スペインに行く。ヨーロッパツアーの来季の出場権をかけたQスクールに挑戦する。
今年は開幕戦で、悲願のツアー1勝をあげて少し気持ちの余裕も出来た。学生時代は単身渡米し、オーストラリアでプロ転向をして、日本が休みの間は今も積極的にアジアに足を向ける自称“ゴルファートラベラー”は、「自分がどこまでやれるか試してみたい。美味しいワインを飲んで来ます!」。44歳は、いくつになってもゴルフも人生も、とことん楽しみ尽くす主義だ。

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