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三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

石川遼は18番で池ポチャのダブルボギー【インタビュー動画】

そこまでは、納得のラウンドだった。「パッティングはほぼ完璧」と言い切るほどの出来。ショットは「ここはちょっと怪しい感じだった」という11番も14番も、11番はしっかりとパーセーブが出来たし14番も、アゴの高いバンカーに入れたが、「ちょっとアゴが低くなっている15ヤードくらい横から回して打った」と、171㍎は8番アイアンで、あわやイーグルのスーパーショット。

「ああいう形でバーディが取れて。ショットもいい感じ」と、順調にスコアを伸ばしてきていたからこそ、余計に最後の18番は「残念」。

215ヤードの2打目は安全に、「グリーンの左でも良かった」。しかし、まだ大会は2日目だ。「3番アイアンと、4番アイアンの距離だったので、3番アイアンで奥目に乗せよう」という冒険も「3番アイアンは普通でいったら230ヤード飛ぶので。調整に行ってしまった」と、池に入れた。

さらに悪いことに、打ち直しの4打目も「ピンまで88ヤードは、94㍎から95㍎を打って、奥から戻ってきてくれたらいいなと思っていた」との計算も、「思ったよりつかまっていなくて。距離をロストした。結局、88㍎くらいしかキャリーが出ていなかった」と傾斜を転がり落ちてきて、また池だ。

寒空のウォーターショットは出ただけのショットとなり、そこからアプローチの6打目はピンそばにつけて、ダブルボギーに止めることが出来たが、そこまで順調に来ていただけに、最後の最後に「痛いことは痛い」。

この失敗は、強く自分の心に刻む。「2打目は左でも、寄せワンでバーディでと思わずに、スライスをかけていったら、ピンに打って行けると細工してしまった。自分に対するマネージメントのミスです」。
本当なら忘れてしまいたいような失態も、「忘れるよりは、次に同じようなマネージメントをしないように。次に活かしていくことが、大切なので。これを忘れることはありません」。あえて強く記憶にとどめて、連覇達成の糧にする。


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