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三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

連覇を狙う、石川遼【インタビュー動画】

荒波を乗り越えて、帰ってきた大好きな御殿場だ。今季は、米ツアーに腰を据えた石川が、思い出の舞台に戻ってきた。
ここで2度目の勝利は、2年ぶりのツアー通算10勝目だった。最後はわずか10㌢のウィニングパットすら、手が震えていた。

「勝ちたい、勝ちたいと思いながら打つと、あんな距離でも手が震えるのか、と。あんな難しいパットは、今までにはなかった」と、打つ前からこみ上げてくる思いはつらい時期も変わらず支えてくれた人たちの顔を見るなり堰を切って溢れ出た。

それまでの9勝にも涙の勝利はいくつかあったが、他の誰かのためを思って涙を流したのは、それが初めてだったかもしれない。
「この2年はいろいろあったので。つらかった。でも一番つらかったのは、意外と今日だったかもしれない」と、大きな重圧を乗り越えて“チーム遼”の面々の胸に抱かれて号泣した。

「サポートしてくれるたち人にも今まで何もお返しが出来ないのがつらかった」と涙声で、「支えてくれたみんなが喜んでくれたら、それでいい」とつぶやいた優勝シーンは、富士の麓に静かな感動を呼んだ。

連覇をかけて舞い戻った今年は、大好きなコースでこの1年間の成長を、世界遺産にも見てもらう。
富士の麓の18ホールズは、愛してやまないコースで同学年のライバル、松山英樹との競演も見物だ。

「コースは分かっているけれど、芝の感触は思っているのとまた違うかもしれない。そのためにも大事なのは初日。初日に良いスタートが良い1週間になると思う」と、話している。


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