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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

所属プロ! 片岡大育が好発進

南国土佐で、予想外の寒さに誰もが白い息を吐く中で、所属プロが気を吐いた。崖の下から這い上がってくる海風は、体の芯まで凍えさす。加えて風は強く舞い、初日から背中も丸まる難条件も「僕のこのコースのイメージは、めちゃくちゃ寒いか、めちゃくちゃ暑いか」。

ジュニア時代から、勝手知ったるコースはどんなコンディションでも完全掌握。後半の2番は225ヤードのパー3で、最初はスプーンを握った。と、次の瞬間に「真右からの風に変わった」。敏感に、5番ウッドに持ち替えた。難しい風も読み切り、右下4メートルにつけた。

「このコースはグリーンが鍵を握る」。
ラインの読みは、あえて信頼の相棒に任せきって迷いを捨てる。
初出場の2007年から7年連続出場のうち、6度目のコンビを組むのは、ハウスキャディ歴10年の井内哲也さん。
パッと見は、片岡よりもうんと若く見えるがすでに2人の子持ちの敏腕キャディも「大ちゃんは、もともと自分一人で的確なジャッジをしてプレーが出来る人」と謙遜するが、今大会は昨年9位に入ったころから互いの信頼感が、ぐっと増したと井内さんも感じている。

「僕なんかにも、よくラインを聞くようになってくれて」。
「いや、キャディさんのジャッジが本当に素晴らしくて」と2番でも「あの難しいホールで最高のバーディも取れた。難しいコンディションの中でも耐えて回ってくることが出来ました」と息の合った二人三脚で、好発進を切った。

現在賞金ランキングは46位。日本ツアーで念願の初シードにも目処をつけ、所属プロが地元に“凱旋”。次週から、こちらはすでにシード2年目のアジアンツアーで2試合を予定しているが、ドタキャンをする可能性も。日本では、今のところ自身の最終戦となる今大会で好成績をおさめれば、次週はいよいよツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出られるチャンスも。

「もしそうなったらもちろん、シリーズに出ますよ!」。毎年、大応援団に囲まれながらのプレーは飛躍の今年こそ、胸に期するものもある。「ぜひここで結果を出したい。応援してくださる方の期待に応えたいです」。好スタートの所属プロが、恩人の前で最高のエンディングを夢見て歩く。

  • ハウスキャディの井内さんとのコンビネーションも抜群に、所属プロがイケイケGOGO!

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