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日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 2013
小平智(こだいらさとし)は宍戸にリベンジ【インタビュー動画】
17番は、ラフからフライヤーを計算して打った2打目も当てが外れて池に入れ、18番は右の木の根元から、スライスをかけようとした2打目がそのまますっぽ抜けて、グリーンの奥へ。深いラフからのアプローチも乗らず、いわゆる“素ダボ”の幕切れに、表情こそ笑顔だったが「めちゃくちゃイライラしてます」。そう言って、引き上げた。「本当にムカついていたんで」。
なんとか気を紛らわせようと、宿に帰って7キロのランニング。試合中は、いつも4〜5キロは走り込む。「でも昨日は少し多めに」。ストレス発散。「考えると余計にムカついてくる。だからひらすら走ってました」と、無心に汗を流したおかげで、気持ち新たにティーインググラウンドに立つことが出来たという。
そしてこの日は因縁(?)の18番ではチップイン。ボギーもひとつにとどめて猛ダッシュにブレーキをかけることもなく、1日8アンダーで回りきった。いま、改めて昨日のことを思えば「きっと神様が、僕に調子に乗るなと言っていた」と、冷静に受け止めることも出来る。ひとつの教訓と捉えて決勝ラウンドに臨める。
先の2試合は日本プロで5位、ダイヤモンドカップで6位と、目標の初シード入りにもひとつの目処がつき、次なる目標はおのずと決まってくるが「順位は意識していない。明日は明日で目標を立てて頑張る」。23歳は気負わずに、宍戸を歩く。